第3章 種類別、投資信託の特徴を知る

5年以上保有する覚悟なら株式投資信託

5年以上、10年や20年保有するつもりなら、株式に投資する投資信託で資産を増やすことを狙えます。

株式は、1つ1つの銘柄を見ると値動きが大きく、ある銘柄は値下がりし、別の銘柄は値上がりするなど、その先行きを予測するのは難しいものです。しかし、それらの銘柄を投資信託としてまとめて保有することにより、全体としては値動きがおだやかになり、また長期でみれば経済成長に伴って全体としての価値はゆっくりと上昇するといえるでしょう。

株式投資信託は経済成長に伴って上昇する

それでも株式投資信託は、株式相場の影響を避けることはできないため何年も続けて値下がりしたり、突然乱高下するなどのリスクがあります。景気循環を乗り越え、経済成長が実現されるまで、5年以上、10年でも20年でもじっくりと持ち続ける覚悟でいたほうがいいでしょう。

株式を中心に投資する投資信託も、主に国内の株式に投資するものと、海外の株式に投資するものに分けることができます。

国内の株式に投資する投資信託では、日経平均やTOPIXといった指数に連動するもののほか、大企業の株式を対象とするもの、中小中堅企業の株式を対象とするもの、ハイテク業界や医療業界など特定の業種を対象にしたものなど、さまざまなテーマの投資信託があります。

海外の株式に投資する投資信託も同様にさまざまな種類があります。先進国の株式市場に連動するものや、グローバルな優良企業の株式を選んで投資するもの、BRICsなど発展途上国を中心に投資するものや、中国の優良企業、インドの優良企業といった特定の国を対象にしたものなどです。

投資信託の醍醐味はやはり株式投資信託

株式投資信託は投資信託の中でももっとも種類が多く、選ぶ楽しさや意外なテーマの発見があり、また自分なりの相場観を試す場でもあるなど、投資信託の醍醐味がいちばん詰まっている分野です。ぜひ、余裕資金での長期投資に株式投資信託で挑戦してみてください。

第3章 種類別、投資信託の特徴を知る
5年以上保有する覚悟なら株式投資信託
(最終更新 2008年8月17日)

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