第1章 いますぐ分かる投資信託

コラム:投資信託は生活を楽しむ道具

投資信託という金融商品についてよく言われるのは、「投資信託は手数料が高い。国内の株式なら、個別の株式に投資した方が安くすむ」という意見。僕がよく参考にしている評論家の山崎元氏もそう主張しています。

海外へ投資する投資信託についても「海外の証券会社に口座を開けば、国内よりずっと手数料の安い投資信託が買える」という意見を聞くことがあります。そして実際に、これを実践している人もいます。

僕はそれぞれその通りだと思います。投資信託は手数料が高いし、その手数料を節約する方法もあります。でも、僕はやはり個別の株式投資はしないし、国内の証券会社を通じて普通の投資信託に投資しています。なぜでしょうか?

僕は将来のために資産運用をしています。とはいえ「資産運用のためなら、いまの生活が苦しくてもいい」とは思いませんし、「睡眠時間を削ってでも有利な投資方法を研究する」のも、正直しんどい。いまの生活を楽しむ時間はほしいと思います。

だから有利な資産運用はしたいのですが、「そこそこ」でいいのです。

個別の株式を研究して、有利な銘柄に投資するのもいいでしょう。けれど、僕は株式の研究に時間をかけるよりも、その時間で生活を楽しみたい。海外の証券会社に申し込むために辞書とにらめっこするより、買い物や趣味に時間を使いたいのです。

だから僕は投資信託を資産運用の中心にしています。

もちろん手数料は節約したいです。でも、投資の難しいところや手間のかかるところは、多少の手数料を払って専門家におまかせして、頑張ってお金を増やしてもらいます。リスクもそこそこ。僕は投資のことをちょっと気にする程度にして、あとは生活を楽しみたいのです。

投資信託は、そういう生活を楽しむための道具。

投資信託のような「そこそこおまかせ」な金融商品だからこそ、僕は生活を楽しんだり、ブログを書いて楽しむことができるのだ、と思っています。

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投資信託のブログ|ファンドの海 投資信託は生活を楽しむ道具(2005年12月7日)から抜粋

第1章 いますぐ分かる投資信託
コラム:投資信託は生活を楽しむ道具
(最終更新 2008年8月15日)

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