第4章 良心的な投資信託の選び方
販売手数料と信託報酬の目安は?
販売手数料も信託報酬も安いほうがいいとしても、実際に投資信託を選ぶ段階では、果たして自分が選んだ投資信託の信託報酬が、高い方なのか、安い方なのか、判断しにくいこともあると思います。
例えば、野村アセットマネジメントの「ノムラ日本株戦略ファンド」の販売手数料は3.15%で、信託報酬は1.995%です。これは安いと見るべきなのか、高いと見るべきなのでしょうか。何らかの目安があるといいですね。
販売手数料と信託報酬の目安
そこで、僕のお勧めする目安を以下に示します。
コスト | 目安 |
---|---|
販売手数料 | 1%以下 |
株式投資信託の信託報酬 | 1.6%以下 |
債券投資信託の信託報酬 | 1%以下 |
かつて僕は自分のブログで販売手数料も信託報酬も1.5%程度を目安にする、と書いたことがあります。
また、フィナンシャルプランナーのカン・チュンド氏はメールマガジン「投資信託 テッテイ 攻略法」で「わたしは【信託報酬】に関して、『債券ファンドの場合、1%以下』『株式ファンドの場合、1.6%以下』であるべきと思います。」と書いています。
僕とカン氏の数字はほぼ一緒でしたが、カン氏の提案のほうが現実的かつ適切に思えたので、ここでの信託報酬の目安はカン氏の数字を参考にさせていただきました。
販売手数料の目安については、以前よりノーロード販売が増えて全体に販売手数料の安い投資信託が買いやすくなったように思ったので、以前より数字を下げて、1%を目安にしています。
もちろん、ここで示したのはあくまで目安ですので、これよりコストが高い投資信託はすべて良心的ではないとはいい切れません。一方で、この目安より安いのであれば、おおむねコスト面では安心して買っていいレベルではないかと思います。
第4章 良心的な投資信託の選び方
販売手数料と信託報酬の目安は?
(最終更新 2008年8月17日)
次の記事≫ 再投資と積み立てが可能な投資信託