第5章 よい投資家になるためのテクニック
コラム:ポートフォリオとアセットアロケーション
ここで、「ポートフォリオ」と「アセットアロケーション」という、2つの言葉を紹介しておきます。
ポートフォリオ
「ポートフォリオ」(Portfolio)とは、 書類をまとめて保管するための"紙ばさみ"という意味の英単語です。しかし現在の金融の世界では、ある金融商品の組み合わせを指して「ポートフォリオ」と呼んでいます。
例えば、株式の銘柄の組み合わせによるポートフォリオなら「このポートフォリオはトヨタと東京電力と東京三菱UFJ 銀行の株式からなる」という言い方ができますし、投資信託などの組み合わせなら、「僕のポートフォリオは、大和MMFとフィデリティ日本成長株オープンとステートストリート外国株式オープン、それに個人向け国債で構成されています」、という具合です。
ポートフォリオと似た意味の言葉に、「アセットアロケーション」(Asset Allocation)があります。
アセットアロケーション
ポートフォリオが具体的な金融商品の銘柄で示されるのに対し、アセットアロケーションは「日本株」「米国株」「海外債券」や「小型株」「大型株」「RIET」といった市場ごとの分類(資産クラス)の組み合わせを指す場合に使います。先ほどの例でいえば、「僕のポートフォリオのアセットアロケーションは短期の国内債権と日本株式と海外株式と国債で構成されます」、となります。
ただし、「ポートフォリオ」は広くいろいろなものの組み合わせを指して使われることが多いため、銘柄の組み合わせだけでなく、資産クラスの組み合わせを指すときでも広くポートフォリオという言葉を使うことがあるようです。
第5章 よい投資家になるためのテクニック
コラム:ポートフォリオとアセットアロケーション
(最終更新 2008年8月18日)
次の記事≫ コラム:損するリスク、儲かるリスク