第3章 種類別、投資信託の特徴を知る

誰でも最初はMMFからがお勧め

これから投資信託を始めようという人にお勧めする、いちばん簡単で安全な投資信託の始め方は、MMFを購入することです。

MMFはほとんどの証券会社や銀行などで販売しているので、手軽で、しかも元本割れの可能性もほとんどない、安心して利用できる投資信託です。最初に試してみる投資信託として、僕はMMFをイチオシします。

定期預金の代わりになるMMF

MMFの利率は、一般に銀行の定期預金と比べても見劣りしないことが多く、しかも定期預金は原則満期まで解約できないのに対し、MMFは預け入れ後30日を過ぎればいつでも手数料なしで解約できます。もしもいま、普通預金にお金がたまっているのなら、定期預金の代わりにMMFを試してみてはどうでしょうか。

また、MMFは、投資信託を購入したり売却したりする際の受け皿としても便利に使えます。MMFにある程度の金額を預けておけば、ほかの投資信託を買うときにその都度お金を証券会社に振り込む必要がなくなり、手間が省けますし、振り込み手数料の節約にもなるのです。

普通預金によく似たMRF

MMFによく似た、安全で便利な投資信託として「MRF」があります。MMF同様に手軽に購入できる投資信託です。

MRFは、銀行の普通預金のように、「安全で確実な運用」と「いつでも1円から入出金可能」を実現した投資信託です。利率も銀行の普通預金並かやや良い程度です。MRFは、資産運用のためというより、証券会社とのお金のやり取りのための受け皿だといえるでしょう。

MMFとMRFとの一番の違いは、MMFでは30日以内に解約すると、1万円あたり100円程度の解約金が必要となりますが、MRFではこうした解約の制限がない点です。銀行の普通預金のようにいつでも購入、解約ができます。流動性が高い分、MRFのほうがMMFよりも利率がやや低くなっていることが多いようです。

第3章 種類別、投資信託の特徴を知る
誰でも最初はMMFからがお勧め
(最終更新 2008年8月17日)

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